バセドウ病の症状

2000年11月21日
1週間後わたしを待っていたのは、案の定『バセドウ病』の診断であった。

『バセドウ病』とは、甲状腺機能が亢進する病気である。
簡単に説明すると、「甲状腺ホルモン」が異常に多く分泌されることによって、新陳代謝が活発になり、エネルギーの消費が激しくなるのだ。
これによって、いろいろな症状が出る。
手のふるえ、動悸、息切れ、疲れ、生活のリズムの崩れ、異常な食欲、激痩せ、発汗、眼球の突出、など。

わたしの場合、目の影響はたいした事がなかった(病院に行く半年〜三ヶ月ほど前くらいは、親に言わせると少し目が出ていたらしいが、自分では気がつかなかった)が、目への影響が著しいと、女性には辛いと思う。

また、激痩せについても、わたしの場合はそれほど痩せたという感じはないが、異常に食欲があり、人より多くの量を食べているにも関わらず、全く太らなかった。

それ以外の症状には、全て自覚があった。

<手のふるえ>

最初に気づいたのは20歳頃だから、病院に行く4年も前の事だ。
線がまっすぐ引けなくなったのが始まりだった。
その1年後には、コーヒーを出す時に、カップとソーサーがぶつかって、妙にカタカタ音が出るようになった。
その1年半後には、タバコにうまく火をつけられなくなる。
ライターを両手で持たないと着火出来ないし、タバコにライターの火を近づけるのが難しく感じるようになっていた。

(自意識過剰による緊張のせいだろうと思っていた)

<動悸、息切れ、疲れ>

階段を上るのが辛くなる。
走るとしばらくドキドキが治まらない。
坂を登るのも辛い。
一日遊ぶと翌日疲れが取れない。
このような症状が、徐々に出てきた。

(多分運動不足だからだな、と思っていた)

<生活のリズムの崩れ>

朝起きれず、夜眠れない。
夜中の3時4時まで眠くならない。
朝は眠くて眠くて仕方なく、昼すぎになってようやく元気が出てきて、夕方頃から本領発揮、という感じなのである。

(少しずつ夜更かしがクセになってしまったのだろう、元々朝は弱いほうだし、と思っていた)

<異常な食欲>

朝は起きられないのでそんなに食べられないが、昼しっかり食べても午後3時ごろにはお腹が空く。
おやつをたくさん食べても、夕飯はちゃんと食べられる。
ちゃんと夕飯を食べたのに、夜中にお腹が空いてまた間食。。。

(ストレスのせいで過食気味なのだろうか、それにしても、こんなに食べても太らないって得な体質だわ、と思っていた)

<発汗>

以前好きだった夏が嫌いになった。
暑くて暑くて死にそうなのだ。
ちょっと外を歩いただけで、ダラダラ汗が出る。
ワンピースを着ていると、背中にかいた汗が足首まで伝わって来たりする。
化粧なんてあっという間に剥げる。
冬でもちょっと暖かい所にいると額に汗がにじみ出てくる。
人より一枚薄着でちょうどいいぐらいだ。
手のひらにもいつもうっすら汗をかいていた。

(体質によるものだろうと思っていた)

あとは甲状腺が肥大している事である。
これも徐々に大きくなって来ていたので、毎日鏡で首を見ていても、自分では全く気づかなかった。

どれも徐々に症状が悪化して行くので、些細な事に感じ、原因が病気とは思いもよらなかった。

身体の変化を感じたら一度病院で診てもらう事をお勧めする。
病気であれば早く発見するに越した事はないし、何事もなければ安心できる。
「自分の身体は自分が一番良く知っている」というのは間違いだ。
この病気にかかって、それを痛感した。

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